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家具・建具職人のＭさんから「娘家族の家を建てたいので協力してほしい」と連絡をいただき、Ⅿさんの職人仲間ネットワークによる施工チームで家を建てたいので、設計者として参入してほしいということである。近年の、建設費が非常に高騰している状況において「質の良い家をどのようにしたら金額を抑えて建てられるか」ということは大きな課題であり、それに対する一つの試みになるかも、との考えもあり協力することにしました。建設会社を介さないため経費を大幅に低減できる一方、各職人には納得のいく（職人が泣かない）費用を担保できることが重要でした。設計監理に関しては、通常の設計手法に変わりはないものの、建具・家具はⅯさん自身による設計とすること、工事監理については基本性能に関する監理はするものの、仕上や住宅設備等の最終決定は建て主に委ねることで私の業務負担を軽減し、設計監理費を抑えることができました。また、現場管理（工程・諸手配・安全管理等）についてはⅯさん自身が尽力するとともに、若い建て主夫妻自身による工事（内装壁塗り、塗装、外構工事等）や、親族の多大な工事協力もあり、多くの方々の絆による家づくりに今後の可能性を感じるものとなりました。